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引き続き,2021新認定基準の労働時間以外の負荷要因について解説します。
【出張の多い業務】
出張とくに遠方への出張は,日常業務と比べると明らかに疲れがたまることは経験則上明らかです。新認定基準では,医学的知見をもとに,より精緻に出張業務の負荷を評価することにしました。
[評価要素]
出張(特に時差のある海外出張の)頻度,期間,連続状況,交通手段,移動時間・距離,目的地のばらつき,宿泊の有無,宿泊施設の状況,休憩・休息状況,出張中の業務内容等。
【その他事業場外における移動を伴う業務】
長距離トラックの運転手や航空機の客室乗務員は,日常業務として遠距離移動を行っているため,「出張」の定義には該当しません。
新認定基準は,このような通常勤務として事業場外における移動を伴う業務の負荷についても正面から取り上げることにしました。
[評価要素]
移動(特に時差のある海外への移動)の頻度,交通手段,移動時間・距離,目的地のばらつき,宿泊の有無,宿泊施設の状況,休憩・休息状況等。
旧認定基準では「精神的緊張を伴う業務」として位置づけられていましたが,実際にはあまり正面から取り上げられることはありませんでした。
新認定基準は,2011年に精神障害の認定基準が策定されたことを受けて,その業務上の心理的負荷の出来事評価表を取り入れることにしました。
[評価要素]
別表1:日常的に心理的負荷を伴う業務
別表2:心理的負荷を伴う具体的出来事
新認定基準で追加された項目です。重量物の運搬作業や人力での掘削作業などの,いわゆる「重筋労働」の負荷を正面から位置づけた点に意義があります。
[評価要素] 身体的負荷の大きい作業の種類・強度・量・時間,歩行・立位状況等。
長期間の過重業務の評価においては付加的な要素とされる点に注意が必要です。
a 温度環境
[評価要素]
寒冷・暑熱の程度,防寒・防暑衣類の着用状況,一連続作業時間中の採暖・冷却状況,寒冷と暑熱の交互曝露状況,激しい温度差がある場所への出入り頻度,水分補給状況等。
b 騒音
[評価要素]
おおむね80dBを超える騒音の程度,曝露時間・期間,防音保護具の着用状況等。
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